ライトショアジギングのロッド パワーマスターPML100 N-ONE 962MH SRJ ソルティーシェイプダッシュ96MH レーザービーム11MH ブルースナイパー100M
求められる性能
PE対応ガイド搭載(Kガイド等):糸がらみがなく摩擦抵抗も少ない
遠投性:体力に合わせて振り切れてできるだけ長い
操作性:短いほうがアクションさせやすいがしゃくり幅は小さくなる
パワー:適度にしなるが粘りが必要、硬すぎると引きを楽しめない、柔らかいとアクションは小さくなる
軽量:しゃくりの疲労が少ない。基本的に重い方がハイパワー。
サーフと堤防の要求性能の違い
サーフはいかんせん飛距離が釣果を左右します。フラットフィッシュは50mくらいの第1ブレイクでも釣れますが、良型青物は最低90mくらい投げた方が良いです。
一方防波堤ではそこまで遠投しなくても深く、釣れるのでビギナーは防波堤から始めた方が釣果が出ます。ランディングはかなり巻いてからぶっこぬきを心がけないと、岸壁にヒットしてバレます。
根や障害物がある場合
磯や急深サーフでは障害物にこすれてPEラインが切れることがあるため、パワーのあるロッドで素早く取り込まないと切られます。よって硬いMH以上のロッドが適しています。ドラグをうまく使うことで、障害物がない場所ではやわらかいロッドでも十分時間をかければ釣り上げることができます。大物がかかるのは非常に稀であり、硬いロッドは引きが楽しめないのでMHまでがオススメです。大物との格闘の練習には海上釣堀がオススメです。やはり経験があるとないとでは結構違います。ただウキ釣でpeラインを使うのは擦れて痛むのでもったいないです。リールの共用は避けるのが無難です。
一般的には...
30mの水深なら40g、20mの水深があれば30g、10mの水深であれば20gのジグが扱いやすいため場所に応じたg数対応ロッドがオススメ。メーカーによって同じM表記でも硬さはまちまちなので注意。ほとんどのロッドが最適なg数を表記しているのでそれを参考にする。レギュラー調子で長いロッドは振り切るとロッドの穂先を地面にぶつけやすいので注意。ガイドはダイワとゼナックは独自のものを使っているが他は富士工業製のKガイド搭載がほとんど。エントリーモデルで1万円以下のものではノーマルガイドなので推奨しない。ガイドにラインが絡まってルアーをロストか最悪の場合ロッドが破損する。操作性を左右する要素にリールから竿の根元までの長さがある。投げ方にもよるが長い方が少ない力でしなりを生かして投げられる。エギングに慣れている人は短くないと違和感があるかもしれない。シーバスロッドを持っている人はそれでとりあえず始めてみるのがよい。
買うとき
1.自分が投げるジグの重さにあわせてロッドの固さを選択(メーカーにより表記された値に差あり。基本的に重いとパワーがある傾向だが、持ち重り感覚はウエイトバランスも兼ねるのでまた別になる。MAX60gで60gはなんとか投げられるという感じです。)
2.Kガイド搭載か
3.ロッドレングスは好みか
4.調子は先調子系か
5.グリップの長さは好みか、重量
6.リールシートはどうか
7.ブランクデザイン、保障
の順に見ていけばよい。1の硬さうんぬんはやはり使ってみないとわからない部分も多い。やはり高いロッドはその分コストがかかっている傾向はあります。人間心理としてダイワやシマノを選べば安心と思う人が多いが、コストパフォーマンスはあまり良くないです。調子は先調子の方がキャストしやすいし、飛ぶし、投げられるジグの許容範囲が大きく使いやすいです。保障が良いからアフターが安心と言ってもエントリーロッドを修理に出すのは高くつきます。気に入ったのを買うほうが良いでしょう。しかし高いロッドがいいロッドとはいえません。とりあえず2万くらい出せば普通に使えるロッドが買えます。1万以下は飛ばす必要がないところでは一応使えますが、いろいろのめり込むと不満が出てきます。
初めて買う人は
長すぎるロッドは扱いにくい
重く硬いロッドはきつい
という面に注意してください。
9f前後の30gか40gがベストと表記があるものが扱いやすいです。
初心者じゃなくても11f280g+400gのリールをつけた私の大物向けタックルを振らせて言われたのが
「投げ竿かよ!2投で肩が痛い」…笑
ガイド
ガイドリング
トルザ>Sic>ノーマル
一部の高級機種のみトルザが採用されている。トルザはSicよりもさらに摩擦抵抗が少ない。今のところSicが主流。
ガイドフレーム
カーボン>チタン>ステンレス
カーボンを使っているのはダイワのハイエンドのみ。チタンフレームを使っているショアジギングロッドも一部ある。
Kガイド
ショアジギングロッドでは基本的にKW(Kガイドの強度UP版)が使われる。ライトなロッドやコストダウンされたロッドではシーバスロッドに多く使われるタイプが流用される。
ロッドグリップ
リールシートから竿の根元までどれくらいの長さがあるかは各社さまざまである。しかしこれが操作性を大きく左右するポイントでもある。ショアジギングは疲れる釣りであり、ばりばりのスポーツであると考えてよい。できるだけ疲労を最小限に、回遊している魚が通ったときに投げ続けることができることが釣果に直結する。私はロッドグリップが長いほうが好みであり、手だけでなく、前腕の力を使うのと、投げる際に振り子の力を十分に使うようにロッドエンドを持つためである。ここは各人の好みがある部分であるので自分のスタイルに合わせて選ぶとよい。
リールシート
しゃくっているうちに緩んでくることがあるため結構重要なパーツである。これも富士工業製のものをほとんどのメーカーが使っているが、一部オリジナルリールシートを採用しているものもある。ダブルナットタイプもあるが、あまり効果はないし、使っているうちに片方のナットが緩んだりするのでシングルで十分というかシングルのほうがベター。
パワーマスターライトコアPML100M
テンリュウという日本の老舗メーカーのメイドインjaponロッド。もちろん自社窯製造。特徴はカーボンシートに加えグラス配合をして粘りを持たせていることととても軽量であること。10fで221gだ。しゃくると一瞬遅れてロッドが反発するため違和感を覚える人がいるかもしれないが、しなりを生かす考え方の人にはぜひとも使ってほしいロッド。遠投性がよく、よくしなり粘りもある魚の引きが楽しめる仕上がり。曲がりに高級感が感じられる。30gがもっとも使いやすいと感じる。長いがワインドにもちょうどよい硬さ。フォールのショートバイトも掛けやすい。ロッドは2ピースだがすっぽ抜けやすいため数回のキャストに一度緩んでいないかを確認したほうがよい。ティップが折れたあと免責交換後は抜けにくくなりました。オールKWガイド。ガイド取付部分はガイドの脚が釣行後に洗浄しているのに錆びてきます。このあたりは日本製らしい丁寧な作りをしてほしい所。軽量化と曲がりを意識しているのか、ガイドラッピングはダブルではあるが1重である。中型青物はちょっときついが、50cm以下ならこのロッドで十分。ワインドはロッドが軽く、やりやすい。深い場所や急深サーフには柔らかすぎるが、軽めのジグやヒラメ、ヘビーワインドに向いている。保障は1年免責税抜き13000円。
3本のショアジギロッドを試して思うが軽量で疲れないロッドならこのシリーズがおすすめ。胴に乗せて投げる感覚をこのロッドでつかむと上達が早くなりそうでビギナー、女性にもオススメ。スイングスピードが速い上級者はかえって使いにくいかもしれない。振りぬくと地面とキスするので注意!
20g◯
30g◎
40g◎
50g△
ミノー◎
1ozワインド◎
浅サーフ◎
深サーフ◯
磯△
堤防◎
←パワーマスターライトコアPML100M
N-ONE 962MH SRJ
メジャークラフトの中位機種。細くてもハリがあり軽そうな見た目と、MHのパワーを持ちながらティップが適度に柔らかい味付けのショアスローモデル。ガイドは根元側半分程度はKWガイドでその先は普通のKガイド、しかしショアガンのショアスローモデルとおなじく一回りサイズの小さいものがついている。この辺りは軽量化にも寄与していそうだ。リールシートはダイワのロッドでみるようなグリップスポンジをそのまま回すタイプで緩まないのは好印象。飛距離はガイドサイズが小さいので劣ります。糸が太めだとキャスト後にリールからでたラインがバタつくような気がします。持ち重り感覚はやはりテンリュウと比べるとティップが重い感じがあるが、ソルティシェイプで感じていた安っぽい反発感は抑えられていてサッと反発して収縮していく。テンリュウよりもハリがあって急流に負けないことを念頭にソルティシェイプの後継として買ったが予想より柔らかかった。でもプラグも投げられて引きの釣りもできるこの調子は美味しい。持ち重りはストラディックCI4で振ってみるとロッドバランスがとれていて先重り感もなく抜群な操作性を発揮。軽量リールと細めのPEとの相性がいいです。汎用性も高いしこれ一本でライトゲーム以外ならなんでもできそう。ショアスローモデルじゃなくてマルチパーパスモデルと言っても良いんじゃないかと思う。
ヒロセマンはルビアスユーザーのはずだからルビアスで開発しているはずなんですけどストラディックCl4の方が合います。パワー的にはテンリュウのMとほぼ同じに感じるが、バッドは高弾性系。シャープなしゃくりでイナダ狙いなら普通のLSJかMH、汎用性ならコレですね。ガイドが細いせいか飛距離とキャストフィールは劣るのでこの調子でガイドを大きいやつに換えてほしい。962よりはもっと長いモデルのほうがおすすめ。
20g◯
30g◎
40g◎
50g◯
60g△
ミノー◎
磯△
浅サーフ◯
深サーフ◯
堤防◯
レーザービーム The Surf 11MH
ゼスタという静岡県下田が本拠地のメーカー。窯元ではないが国産ブランクで中国組み立て。恐らくはオリムピック製??シマノ?ロッド全体に装飾あり。270g程度で11ftということもあり、テンリュウよりは疲れるがさほどでもない。MAX80gまで投げられるパワーを持ちながらティップはしなやかで感度も想像以上に良い。ジグがプルプル泳いでいるのを感じることができる。もちろんMHなのでバッドパワーはしっかりしている。粘る系と高弾性系の中間あたりのフィーリングである。このロッドはRock、Surf、Blockの3タイプが販売されており、それぞれのフィールドで快適に使えるようなこだわりの仕様になっている。そのSurf版である本ロッドはロングレングスで遠投できることと、シーバスや太刀魚なども想定したオールマイティーな味付けを目指して開発されている。パワーは長いこともあり硬さの割に寄せる力は強く、中型青物なら十分。テンリュウMとの遠投性能の差異は40gでは互角、50gなら有利、30gでは劣る。20g以下は厳しそうだがヘビーミノーなどのプラッキングも十分できる。ガイドは根元2つのみ旧式オーシャンガイドで糸抜けを重視している。リールシートは富士工業製のシングルナット。ダブルナットは意味があまりないのでシングルで十分である。10ftのランウェイVRのMHと迷ったが、異次元の11ftを選択した。欠点はロングレングスで2ピースということからくる搬送性能くらいか。車に乗せる気にはあまりなれないので家の前の浜ユーズが基本。ワラサをぶっこ抜くのは流石にきついが、足場の高い堤防からぶっこぬきが多い場合もオススメできる。ルビアス3012hなど軽いリールを使うことで疲労は少ない。ワインドもハリがあるので軽くワンピッチすればダートしてくれるがロッドを大きくあおる誘いはやり続けるのが困難。強引に寄せることが必要だがジグ以外も色々やりたい人はこれがいいだろう。
20g△
30g◯
40g◎
50g◎
60g◎
ミノー◎
1ozワインド△
磯◎
浅サーフ◯
深サーフ◎
堤防◎
ブルースナイパー100M
解散したダイコーの元下請けメーカー、九州のヤマガブランクス。ダイコーから離れた後は独自ブランドを立ち上げてロッドを作っている。ロッドのほかにはスキーのストックも作っている。強いロッドが得意であり、ショアジギングロッドで言えばMでも他者のMH以上、いやHクラスのパワーを誇る。2017年に東レのナノカーボンを採用し、ニューモデルとなった。値引きはしない販売スタイルでとても高価だが大物にあこがれるアングラーにとって貴重な存在となっている。作りは言うまでもなく丁寧。重量245g、ガイドはオールKWガイド仕様だが、テンリュウよりも大きいものがついている。2重ラッピングガイドのレーザービームと比べてもさらにラッピングが厚く、3重だと思われる。塗装はいたってシンプル、見た目より質だろっていうブランクメーカーらしい意気込み。振ってみると硬い。youtubeの実釣テスト動画によるとキャパオーバーの100gのジグでもがんがんしゃくれているので磯でも活躍できそう。サーフや堤防からこのロッドで揚げられなければあきらめがつきそうなライトショアジギング最高峰なロッド。
使ってみるとゆっくり加わる力には硬く、急激な入力に対しては柔らかい印象。それなりに使い込むとなじんでやや柔らかくなる気がする。フォールであたりを取るような使い方は向かないがジグの操作性は抜群で軽くしゃくってもジグの移動距離が大きめ。驚いたのがキャスト性能。40gのジグでも竿を曲げて投げられるのでしっかり飛んでいく。硬いロッドってキャストのときに曲がらなくて反動を活かせないイメージだがこれは違う。ガイドが大きめなのでラインがスムーズに出て行くのも爽快感をもたらしているのかも。1ozのプラグを扱うにはちょっとオーバーパワー。ワインドは思いの外やりやすい。フォールのあたりを取りにくいのが難点。ルビアス3000番では30ポンドを使うともう少し大きいスプールが欲しくなるがウエイトバランスは良好。大物を想定して楽に楽しむならすごいオススメです。こりゃーこれ以上ないロッドです。小物は弾くかもしれませんがこのブランクはスゴイです。根に入られるような場所や障害物がある場所ではこれ以上ないパワーを発揮してくれます。汎用性よりもジグをきびきび動かして中型以上の青物をしとめることを主眼に置いているロッド。曲がった後の反発が強いのでメートル級のブリも十分対応できます。MHだとブリも楽勝、デカいカンパチやヒラマサ向けだと思います。
20g△
30g◯
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50g◎
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磯◎
浅サーフ△
深サーフ◎
堤防◎
ミノー△
ワインド◎
ソルティーシェイプダッシュ96MH
テイルウォークという新しいメーカーのロッド。当初は超大物向けが多かったらしい。中国製だが、穂先は適度にしなやかであり、パワーも必要十分。ロッドの重量は軽いとはいえないが、250g位のリールとあわせればバランス良好。40gジグがもっとも使いやすい。要らないところはコストダウンがはかられ、高級感はないが、必要な要素が詰まった一本。この価格帯のロッドは根本はKWガイドだが他はノーマルKガイドでありコストダウンの形跡が見られる。実用性能申し分なくとりあえずの一本としては良いと思う。

動画で宣伝する時代
メジャークラフトというメーカーがある。youtubeにタックルの選択について社員兼テスターのヒロセマンが解説している動画があるためそれを参考にすると良い。タックル選択の他にも参考になる動画が多い。
気になる・おすすめロッド
★★テンリュウ パワーマスター ライトコア
思ったよりも柔らかく、粘る系のロッド。ジギング主体なら余裕のあるMHの方がよい気がします。アクション重視ならMHでしょう。レギュラー調子なのに結構穂先がやわらかいんですね。ちょっとショアスローロッドに近い味付けとも言えますかね。ちなみにMでもかけてからのパワーは十分あります。要はぐにゃぐにゃではなくバッドはしっかりしています。
←パワーマスターライトコアPML100MH
オリムピック ヌーボ
高弾性なシャキシャキ感があるテンリュウとは逆の味付けのロッド。いいアクションが決まりそう。日本製。使ったことはないが握った感じ高弾性系調子か。自社窯なのにラインナップは少ない。ブランクは綺麗。ちなみにアピアのフージンもオリムピック製の模様。
ゼナック ミュートス
中弾性で粘るロッド。青物に力を入れているメーカーであり、半永久保障というのは気になります。店頭にみかけないがたまに中古で出ている。重量は結構カタログ上あるので体力がないと扱えないかもしれませんね。長いロッドは少なく磯向きが多い様子。
★★★ヤマガブランクス ブルースナイパー★★★
九州のモンスターが出るフィールドで鍛えられてるからパワーがあります。稀に店頭でもみかけます。重量は重めにおもわれますが、パワーと比べると軽い。デザインはシンプル。高弾性系のようです。Mでも他社のMH以上のパワーがあります。Mで100gのジグも投げられるようです。Mで5kgくらいのブリであれば全然いけます。それなのに約250g!このブログのタイトルにあしらうならばこれを買え。40gメインの使用であればMLで良いです。ナノカーボンではないけど、Early for Surfというニューシリーズも出ていますのでそちらも気になりますね。
結局なにがオススメなのか
駿河湾では10ftは欲しいです。短いほうが扱いやすいけど、このくらいの長さに慣れたほうが後々良い。飛距離有利だしブレイクを避けるのに有利、ティップが入るロッドになるのでプラグも使いやすい。10ft以下を買うならライトゲーム用かエギングロッドのほうが使えるんじゃないかと思います。
大型も視野に入れる、潮流が早い場所で釣る、できるだけ堤防からぶっこ抜きしたい人はMHを買ったほうが無駄がないです。プラグを投げる、ヒラメも釣りたいならM調子のほうが良いです。
ただメーカーによって表記が同じでもけっこう違うので、使ってみて自分に合うものを探すことになってしまうと思います。
最終更新:2021/12/9
PE対応ガイド搭載(Kガイド等):糸がらみがなく摩擦抵抗も少ない
遠投性:体力に合わせて振り切れてできるだけ長い
操作性:短いほうがアクションさせやすいがしゃくり幅は小さくなる
パワー:適度にしなるが粘りが必要、硬すぎると引きを楽しめない、柔らかいとアクションは小さくなる
軽量:しゃくりの疲労が少ない。基本的に重い方がハイパワー。
サーフと堤防の要求性能の違い
サーフはいかんせん飛距離が釣果を左右します。フラットフィッシュは50mくらいの第1ブレイクでも釣れますが、良型青物は最低90mくらい投げた方が良いです。
一方防波堤ではそこまで遠投しなくても深く、釣れるのでビギナーは防波堤から始めた方が釣果が出ます。ランディングはかなり巻いてからぶっこぬきを心がけないと、岸壁にヒットしてバレます。
根や障害物がある場合
磯や急深サーフでは障害物にこすれてPEラインが切れることがあるため、パワーのあるロッドで素早く取り込まないと切られます。よって硬いMH以上のロッドが適しています。ドラグをうまく使うことで、障害物がない場所ではやわらかいロッドでも十分時間をかければ釣り上げることができます。大物がかかるのは非常に稀であり、硬いロッドは引きが楽しめないのでMHまでがオススメです。大物との格闘の練習には海上釣堀がオススメです。やはり経験があるとないとでは結構違います。ただウキ釣でpeラインを使うのは擦れて痛むのでもったいないです。リールの共用は避けるのが無難です。
一般的には...
30mの水深なら40g、20mの水深があれば30g、10mの水深であれば20gのジグが扱いやすいため場所に応じたg数対応ロッドがオススメ。メーカーによって同じM表記でも硬さはまちまちなので注意。ほとんどのロッドが最適なg数を表記しているのでそれを参考にする。レギュラー調子で長いロッドは振り切るとロッドの穂先を地面にぶつけやすいので注意。ガイドはダイワとゼナックは独自のものを使っているが他は富士工業製のKガイド搭載がほとんど。エントリーモデルで1万円以下のものではノーマルガイドなので推奨しない。ガイドにラインが絡まってルアーをロストか最悪の場合ロッドが破損する。操作性を左右する要素にリールから竿の根元までの長さがある。投げ方にもよるが長い方が少ない力でしなりを生かして投げられる。エギングに慣れている人は短くないと違和感があるかもしれない。シーバスロッドを持っている人はそれでとりあえず始めてみるのがよい。
買うとき
1.自分が投げるジグの重さにあわせてロッドの固さを選択(メーカーにより表記された値に差あり。基本的に重いとパワーがある傾向だが、持ち重り感覚はウエイトバランスも兼ねるのでまた別になる。MAX60gで60gはなんとか投げられるという感じです。)
2.Kガイド搭載か
3.ロッドレングスは好みか
4.調子は先調子系か
5.グリップの長さは好みか、重量
6.リールシートはどうか
7.ブランクデザイン、保障
の順に見ていけばよい。1の硬さうんぬんはやはり使ってみないとわからない部分も多い。やはり高いロッドはその分コストがかかっている傾向はあります。人間心理としてダイワやシマノを選べば安心と思う人が多いが、コストパフォーマンスはあまり良くないです。調子は先調子の方がキャストしやすいし、飛ぶし、投げられるジグの許容範囲が大きく使いやすいです。保障が良いからアフターが安心と言ってもエントリーロッドを修理に出すのは高くつきます。気に入ったのを買うほうが良いでしょう。しかし高いロッドがいいロッドとはいえません。とりあえず2万くらい出せば普通に使えるロッドが買えます。1万以下は飛ばす必要がないところでは一応使えますが、いろいろのめり込むと不満が出てきます。
初めて買う人は
長すぎるロッドは扱いにくい
重く硬いロッドはきつい
という面に注意してください。
9f前後の30gか40gがベストと表記があるものが扱いやすいです。
初心者じゃなくても11f280g+400gのリールをつけた私の大物向けタックルを振らせて言われたのが
「投げ竿かよ!2投で肩が痛い」…笑
ガイド
ガイドリング
トルザ>Sic>ノーマル
一部の高級機種のみトルザが採用されている。トルザはSicよりもさらに摩擦抵抗が少ない。今のところSicが主流。
ガイドフレーム
カーボン>チタン>ステンレス
カーボンを使っているのはダイワのハイエンドのみ。チタンフレームを使っているショアジギングロッドも一部ある。
Kガイド
ショアジギングロッドでは基本的にKW(Kガイドの強度UP版)が使われる。ライトなロッドやコストダウンされたロッドではシーバスロッドに多く使われるタイプが流用される。
ロッドグリップ
リールシートから竿の根元までどれくらいの長さがあるかは各社さまざまである。しかしこれが操作性を大きく左右するポイントでもある。ショアジギングは疲れる釣りであり、ばりばりのスポーツであると考えてよい。できるだけ疲労を最小限に、回遊している魚が通ったときに投げ続けることができることが釣果に直結する。私はロッドグリップが長いほうが好みであり、手だけでなく、前腕の力を使うのと、投げる際に振り子の力を十分に使うようにロッドエンドを持つためである。ここは各人の好みがある部分であるので自分のスタイルに合わせて選ぶとよい。
リールシート
しゃくっているうちに緩んでくることがあるため結構重要なパーツである。これも富士工業製のものをほとんどのメーカーが使っているが、一部オリジナルリールシートを採用しているものもある。ダブルナットタイプもあるが、あまり効果はないし、使っているうちに片方のナットが緩んだりするのでシングルで十分というかシングルのほうがベター。
パワーマスターライトコアPML100M
テンリュウという日本の老舗メーカーのメイドインjaponロッド。もちろん自社窯製造。特徴はカーボンシートに加えグラス配合をして粘りを持たせていることととても軽量であること。10fで221gだ。しゃくると一瞬遅れてロッドが反発するため違和感を覚える人がいるかもしれないが、しなりを生かす考え方の人にはぜひとも使ってほしいロッド。遠投性がよく、よくしなり粘りもある魚の引きが楽しめる仕上がり。曲がりに高級感が感じられる。30gがもっとも使いやすいと感じる。長いがワインドにもちょうどよい硬さ。フォールのショートバイトも掛けやすい。ロッドは2ピースだがすっぽ抜けやすいため数回のキャストに一度緩んでいないかを確認したほうがよい。ティップが折れたあと免責交換後は抜けにくくなりました。オールKWガイド。ガイド取付部分はガイドの脚が釣行後に洗浄しているのに錆びてきます。このあたりは日本製らしい丁寧な作りをしてほしい所。軽量化と曲がりを意識しているのか、ガイドラッピングはダブルではあるが1重である。中型青物はちょっときついが、50cm以下ならこのロッドで十分。ワインドはロッドが軽く、やりやすい。深い場所や急深サーフには柔らかすぎるが、軽めのジグやヒラメ、ヘビーワインドに向いている。保障は1年免責税抜き13000円。
3本のショアジギロッドを試して思うが軽量で疲れないロッドならこのシリーズがおすすめ。胴に乗せて投げる感覚をこのロッドでつかむと上達が早くなりそうでビギナー、女性にもオススメ。スイングスピードが速い上級者はかえって使いにくいかもしれない。振りぬくと地面とキスするので注意!
20g◯
30g◎
40g◎
50g△
ミノー◎
1ozワインド◎
浅サーフ◎
深サーフ◯
磯△
堤防◎
N-ONE 962MH SRJ
メジャークラフトの中位機種。細くてもハリがあり軽そうな見た目と、MHのパワーを持ちながらティップが適度に柔らかい味付けのショアスローモデル。ガイドは根元側半分程度はKWガイドでその先は普通のKガイド、しかしショアガンのショアスローモデルとおなじく一回りサイズの小さいものがついている。この辺りは軽量化にも寄与していそうだ。リールシートはダイワのロッドでみるようなグリップスポンジをそのまま回すタイプで緩まないのは好印象。飛距離はガイドサイズが小さいので劣ります。糸が太めだとキャスト後にリールからでたラインがバタつくような気がします。持ち重り感覚はやはりテンリュウと比べるとティップが重い感じがあるが、ソルティシェイプで感じていた安っぽい反発感は抑えられていてサッと反発して収縮していく。テンリュウよりもハリがあって急流に負けないことを念頭にソルティシェイプの後継として買ったが予想より柔らかかった。でもプラグも投げられて引きの釣りもできるこの調子は美味しい。持ち重りはストラディックCI4で振ってみるとロッドバランスがとれていて先重り感もなく抜群な操作性を発揮。軽量リールと細めのPEとの相性がいいです。汎用性も高いしこれ一本でライトゲーム以外ならなんでもできそう。ショアスローモデルじゃなくてマルチパーパスモデルと言っても良いんじゃないかと思う。
ヒロセマンはルビアスユーザーのはずだからルビアスで開発しているはずなんですけどストラディックCl4の方が合います。パワー的にはテンリュウのMとほぼ同じに感じるが、バッドは高弾性系。シャープなしゃくりでイナダ狙いなら普通のLSJかMH、汎用性ならコレですね。ガイドが細いせいか飛距離とキャストフィールは劣るのでこの調子でガイドを大きいやつに換えてほしい。962よりはもっと長いモデルのほうがおすすめ。
20g◯
30g◎
40g◎
50g◯
60g△
ミノー◎
磯△
浅サーフ◯
深サーフ◯
堤防◯
レーザービーム The Surf 11MH
ゼスタという静岡県下田が本拠地のメーカー。窯元ではないが国産ブランクで中国組み立て。恐らくはオリムピック製??シマノ?ロッド全体に装飾あり。270g程度で11ftということもあり、テンリュウよりは疲れるがさほどでもない。MAX80gまで投げられるパワーを持ちながらティップはしなやかで感度も想像以上に良い。ジグがプルプル泳いでいるのを感じることができる。もちろんMHなのでバッドパワーはしっかりしている。粘る系と高弾性系の中間あたりのフィーリングである。このロッドはRock、Surf、Blockの3タイプが販売されており、それぞれのフィールドで快適に使えるようなこだわりの仕様になっている。そのSurf版である本ロッドはロングレングスで遠投できることと、シーバスや太刀魚なども想定したオールマイティーな味付けを目指して開発されている。パワーは長いこともあり硬さの割に寄せる力は強く、中型青物なら十分。テンリュウMとの遠投性能の差異は40gでは互角、50gなら有利、30gでは劣る。20g以下は厳しそうだがヘビーミノーなどのプラッキングも十分できる。ガイドは根元2つのみ旧式オーシャンガイドで糸抜けを重視している。リールシートは富士工業製のシングルナット。ダブルナットは意味があまりないのでシングルで十分である。10ftのランウェイVRのMHと迷ったが、異次元の11ftを選択した。欠点はロングレングスで2ピースということからくる搬送性能くらいか。車に乗せる気にはあまりなれないので家の前の浜ユーズが基本。ワラサをぶっこ抜くのは流石にきついが、足場の高い堤防からぶっこぬきが多い場合もオススメできる。ルビアス3012hなど軽いリールを使うことで疲労は少ない。ワインドもハリがあるので軽くワンピッチすればダートしてくれるがロッドを大きくあおる誘いはやり続けるのが困難。強引に寄せることが必要だがジグ以外も色々やりたい人はこれがいいだろう。
20g△
30g◯
40g◎
50g◎
60g◎
ミノー◎
1ozワインド△
磯◎
浅サーフ◯
深サーフ◎
堤防◎
ブルースナイパー100M
解散したダイコーの元下請けメーカー、九州のヤマガブランクス。ダイコーから離れた後は独自ブランドを立ち上げてロッドを作っている。ロッドのほかにはスキーのストックも作っている。強いロッドが得意であり、ショアジギングロッドで言えばMでも他者のMH以上、いやHクラスのパワーを誇る。2017年に東レのナノカーボンを採用し、ニューモデルとなった。値引きはしない販売スタイルでとても高価だが大物にあこがれるアングラーにとって貴重な存在となっている。作りは言うまでもなく丁寧。重量245g、ガイドはオールKWガイド仕様だが、テンリュウよりも大きいものがついている。2重ラッピングガイドのレーザービームと比べてもさらにラッピングが厚く、3重だと思われる。塗装はいたってシンプル、見た目より質だろっていうブランクメーカーらしい意気込み。振ってみると硬い。youtubeの実釣テスト動画によるとキャパオーバーの100gのジグでもがんがんしゃくれているので磯でも活躍できそう。サーフや堤防からこのロッドで揚げられなければあきらめがつきそうなライトショアジギング最高峰なロッド。
使ってみるとゆっくり加わる力には硬く、急激な入力に対しては柔らかい印象。それなりに使い込むとなじんでやや柔らかくなる気がする。フォールであたりを取るような使い方は向かないがジグの操作性は抜群で軽くしゃくってもジグの移動距離が大きめ。驚いたのがキャスト性能。40gのジグでも竿を曲げて投げられるのでしっかり飛んでいく。硬いロッドってキャストのときに曲がらなくて反動を活かせないイメージだがこれは違う。ガイドが大きめなのでラインがスムーズに出て行くのも爽快感をもたらしているのかも。1ozのプラグを扱うにはちょっとオーバーパワー。ワインドは思いの外やりやすい。フォールのあたりを取りにくいのが難点。ルビアス3000番では30ポンドを使うともう少し大きいスプールが欲しくなるがウエイトバランスは良好。大物を想定して楽に楽しむならすごいオススメです。こりゃーこれ以上ないロッドです。小物は弾くかもしれませんがこのブランクはスゴイです。根に入られるような場所や障害物がある場所ではこれ以上ないパワーを発揮してくれます。汎用性よりもジグをきびきび動かして中型以上の青物をしとめることを主眼に置いているロッド。曲がった後の反発が強いのでメートル級のブリも十分対応できます。MHだとブリも楽勝、デカいカンパチやヒラマサ向けだと思います。
20g△
30g◯
40g〇
50g◎
60g◎
磯◎
浅サーフ△
深サーフ◎
堤防◎
ミノー△
ワインド◎
ソルティーシェイプダッシュ96MH
テイルウォークという新しいメーカーのロッド。当初は超大物向けが多かったらしい。中国製だが、穂先は適度にしなやかであり、パワーも必要十分。ロッドの重量は軽いとはいえないが、250g位のリールとあわせればバランス良好。40gジグがもっとも使いやすい。要らないところはコストダウンがはかられ、高級感はないが、必要な要素が詰まった一本。この価格帯のロッドは根本はKWガイドだが他はノーマルKガイドでありコストダウンの形跡が見られる。実用性能申し分なくとりあえずの一本としては良いと思う。
動画で宣伝する時代
メジャークラフトというメーカーがある。youtubeにタックルの選択について社員兼テスターのヒロセマンが解説している動画があるためそれを参考にすると良い。タックル選択の他にも参考になる動画が多い。
気になる・おすすめロッド
★★テンリュウ パワーマスター ライトコア
思ったよりも柔らかく、粘る系のロッド。ジギング主体なら余裕のあるMHの方がよい気がします。アクション重視ならMHでしょう。レギュラー調子なのに結構穂先がやわらかいんですね。ちょっとショアスローロッドに近い味付けとも言えますかね。ちなみにMでもかけてからのパワーは十分あります。要はぐにゃぐにゃではなくバッドはしっかりしています。
←パワーマスターライトコアPML100MH
オリムピック ヌーボ
高弾性なシャキシャキ感があるテンリュウとは逆の味付けのロッド。いいアクションが決まりそう。日本製。使ったことはないが握った感じ高弾性系調子か。自社窯なのにラインナップは少ない。ブランクは綺麗。ちなみにアピアのフージンもオリムピック製の模様。
ゼナック ミュートス
中弾性で粘るロッド。青物に力を入れているメーカーであり、半永久保障というのは気になります。店頭にみかけないがたまに中古で出ている。重量は結構カタログ上あるので体力がないと扱えないかもしれませんね。長いロッドは少なく磯向きが多い様子。
★★★ヤマガブランクス ブルースナイパー★★★
九州のモンスターが出るフィールドで鍛えられてるからパワーがあります。稀に店頭でもみかけます。重量は重めにおもわれますが、パワーと比べると軽い。デザインはシンプル。高弾性系のようです。Mでも他社のMH以上のパワーがあります。Mで100gのジグも投げられるようです。Mで5kgくらいのブリであれば全然いけます。それなのに約250g!このブログのタイトルにあしらうならばこれを買え。40gメインの使用であればMLで良いです。ナノカーボンではないけど、Early for Surfというニューシリーズも出ていますのでそちらも気になりますね。
結局なにがオススメなのか
駿河湾では10ftは欲しいです。短いほうが扱いやすいけど、このくらいの長さに慣れたほうが後々良い。飛距離有利だしブレイクを避けるのに有利、ティップが入るロッドになるのでプラグも使いやすい。10ft以下を買うならライトゲーム用かエギングロッドのほうが使えるんじゃないかと思います。
大型も視野に入れる、潮流が早い場所で釣る、できるだけ堤防からぶっこ抜きしたい人はMHを買ったほうが無駄がないです。プラグを投げる、ヒラメも釣りたいならM調子のほうが良いです。
ただメーカーによって表記が同じでもけっこう違うので、使ってみて自分に合うものを探すことになってしまうと思います。
最終更新:2021/12/9
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